コメディカルも知っておきたいマナーとマネジメント!

人工透析クリニックで臨床工学技士部技士長をしています。このブログには、コメディカルマネジャーとして自身が学んできたことを投稿していきます。

知っておきたい !「指導」(組織の五大要素)

今回のテーマは組織の五大要素の中から指導です。

 

1.人間関係(基礎づくり)

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2.報告(柱を立てる)

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3.指導(柱を太く・強くする)

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4.管理(屋根を張る)

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5.戦略(屋根を大きくする)

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4.指導を考える上で先ず意識するべきことは、「教える」と「指導する」この違いを理解することが大切です。業務、技術、知識、情報など、業務上困らないため、さらには円滑に業務を遂行するために教えることが「教える」ということです。一方で指導とは、分けてみると「指し・導く」と書くことができます。マネージャーは、部下を指し、導くことを指導といいます。最近では、人に何かを教える先生はたくさんいても、指導者が減っているそうです。私の職場でも指導のつもりで、物事を与えたり、直面した事柄を、自己努力で考えさせ解決させようとヒントだけ与えたりするのですが、それに対して「どうして丸投げなんですか?」なんて言い返して来られることもしばしばあります。しかしながらマネージャーが処理をしてしまったり、指示した通りのことを部下にやらせるのでは、早い解決はできるものの、部下育成としては成立しません。指導するということは、部下が課題を達成できるよう導くことです。仕事をする上で、マニュアルもない、経験もしたこともないような出来事に直面することはよくあります。その時に必要になるのが、発生した出来事を解決させるために数通りのカードをどれだけたくさん思い浮かべられるか?そしてそのカードの中から想像力を最大限に活用し、優先順位を付け、ベストと考えられることから順に処理してみる。うまくいかなければその次へと、、、このように、自分でいろいろな方法を考えられる習慣づくりの手助けが指導だと考えています。個人差、能力差、意識差などが大きく関係してくる領域ですが、マネージャーは、うまく成果が出せなければ部下に対して「どのような解決策を考えたのか?」「なぜうまくいかなかったのか?」「どのような行動をしたのか?」など、部下とともに掘り下げていき、新たなカードを自分で考えさせ、再び行動に移させ、成功体験を与える。このような考えさせるトレーニングが指導というものではないでしょうか。

 

次回は4.管理についてまとめていきます。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。